トップ  手間かけアンプ製作所2  メール  

300Bシングル12 2007/12/28 2008/1/13 2009/10/14


台湾のJames製出力トランスが良かったので、電源トランスも購入してデザインを統一しました。チョークトランスは 使用せず、パートリッジのアンプで良かったFETによるリップルフィルターを付けました。RLのセパレーション(クロストーク)を考えRL個別に搭載しました。
EF37Aの周波数特性高域の改善のため各チャンネル2本ずつ使いSRPPとしました。
 周波数特性は20Khzで約-1dBと目的をかなえることができました。肝心な音ですが5結ですと抵抗の音質が強調されがちでしたが、こちらは素直に自然に出ている気がします。 EF37Aの良さは生きています。ただ5結の濃厚な音質になれますと素直すぎると言われました。確かに5結の演出されたスピード感や高域の強調感はありませんが 何より聞きやすく艶など絶品です。こちらの方が色付けが少なく安心してお勧めできます。(それでも十分色付けされていますが)
 まだ1台目ですのでこの回路の特徴はつかんでいませんが、線材、ハンダ等を変え何台か作り完成度を上げていきたいです。
回路図

 塗装をしました。白のパール塗装です。色自身は綺麗なのですがアンプとして違和感があります。でもなれるに従い、この色も良いと思えてきました。 車の塗装だけに自然光では綺麗です。音質もなじんできたせいか細かい音も良く出ます。艶もあり気に入っています。次回もこれです。2008/1/13

 EF37Aはトップグリットですので普通に使うには絶縁等に気を遣うことはありませんが、今回のように高圧がかかりますと何か考えなくてはいけません。 とりあえずはカバーを付けましたが良い方法が見つかりません。トッププレート用キャップを使えば良いのですが気に入った物が見つかりません。パートリッジアンプで 良かった12AU7クラスのGT管に変えようと思います。

 トップグリットのキャップはいろいろ使いまししたが接触が悪く思うような物に行き会いません。真空管を壊したこともありました。そんな中やっと  小さくて安定した物を見つけました。ただのガラス管ヒューズホルダーの金具ですが大きさもぴったり、接触も安定します。プリント基板に取り付ける タイプがそのまま使えました。普通は錫メッキですが、高価な物はニッケルメッキ、銀メッキもあります。今回はニッケルメッキを使いましたが銀メッキも用意しました。 むき出しなのが問題ですが接触は安心です。2008/2/16
 銀メッキに変えましたので変色が出ています。 2009/10/14

 最終的に中国製のトッププレート用キャップに変えてみました。2009/7/17
 8903Bにて周波数特性、歪み率を再測定しました。最大出力は7Wくらいです。2009/7/21



300B12


 ITT製CV358、EF37A互換です。多くに方が良い音と認めていますがあまり人気がありません。 私のアンプの重要な音作りの一員です。今回は2本でSRPPとして300Bをドライブします。赤いMullard製EF37A とも互換がありますので差し替えて楽しめます。Mullard製のほうが派手に感じます。


300B12


 カップリングコンデンサはスプラグ社のブラックビューティー160Pを使いました。 最近ブラックキャットからこちらを使う機会が多くなりました。どちらも良いコンデンサですが、ブラックビューティーの方が音の輪郭がはっきりする様な気がします。 現代の物では代替えができません。音質上大きな差が出ます、高価ですが妥協できません。
 ブラックビューティーは古い物なので耐圧が心配です。今回の物は0.15μF1000Vですが。500Vメガーで1000MΩと程度の良い物でした。購入の際は必ず確認をお勧めします。


300B12


 抵抗は理研のリケノームを使っています。特に金足の必要はないと思いRMAを使っています。 アーレン ブラッドレーよりも高域が派手に出ます。RMタイプもありますので今度比較をしたいと思います。


300B12


 電源の電解コンデンサはスプラグです。マロリーに比べ手に入りやすいです。


300B12


 マロリーの電解コンデンサ、300Bのカソード、バイバスコンデンサーに使います。


300B12


 入力はSWITCHCRAFT製です。見た目の豪華さはありませんが音質と信頼性で安心して使えます。 見た目だけの金メッキ品よりはお勧めです。絶縁版が手に入りにくいです。


300B12


 今回も古いアメリカのハンダです。有名な物ではないのですが高音質とのことで購入。 別のアンプに使い好印象、成功しましたので今回も使ってみました。販売者曰く「幽玄な音」。


300B12


 上記ハンダとセットで使い良かったので、今回もセットで。1949年製造AWG19エナメル単線、太めの線材です。


300B12


 配線にはビンテージ線材を使っていますが外周にコットン一重巻きの物もあります。ほっておきますと すぐに解けてしまします。細い熱収縮チューブでほつれ止めをしてハンダ付けします。高圧部分の配線にはガラス繊維チューブをかけます。


300B12



300B12

 


s2


前パネルをケヤキの板にしました。

s2



s2



1


VRを付けました。2009/10/14

2



3



4






トップ  手間かけアンプ製作所2  メール